生命保険の始まり
前回では、生命保険の理念とその原型について、少しお話をしましたが、今回は、生命保険の始まりについて少し紹介しようと思います。
前回の中世からずっと時を下って、17世紀。このころの試みが生命保険の始まりと言われています。
その試みとは、当時のイギリスの牧師たちが組合をつくり、仲間の誰かに万が一のことがあった場合に香典や葬式代を出すために毎月一定額を払い込んでいくというものです。
今でも職場によっては、香典に限ってですが、慶弔費として似たようなことを行っていると思います。
あれと似たようなものですが、継続的に行うと言うのが違うところであり、生命保険的なところでもあります。
ただ、このころのこの試みは、毎月の支払額が若年層も高齢者層も同額でした。今の生命保険では違いますね。
それもそのはず、毎月の支払い総額は圧倒的に若年層が多くなってしまい、高齢者層は安い支払いで保険金を得ることが出来てしまうのです。
結果、若い牧師たちの不興、不満を買うこととなり、10年程で廃れてしまったそうです。
時を同じくして、ロンドン中心部では、地域の知人同士2万人余りにより、牧師の組合と似たような「香典前払い」のしくみを作り上げました。
ただ、これは組合員が増加することがないのに関わらず、香典金額が変わらないため、死亡するたびに各組合員の前払い金額が増加することとなってしまい、結局10年程で廃れてしまったようです。